iOSのp12証明書の作り方
iOS でプッシュ通知を送るためには Apple サーバーへ接続するための証明書が必要です。以下の順番で説明いたします。
- 証明書の要求ファイルを作成
- Developer Center で証明書を作成
- p12ファイルを書き出す
1. 証明書の要求ファイルを作成
iOS Developer Program の Certificates から証明書ファイルを作成する場合には、 証明書署名要求(CSR)が必要になります。そのためまずは Mac のキーチェーンアクセスから証明書署名要求(CSR) を作成する必要があります。このセクションではその作成方法について説明します。
「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「キーチェーンアクセス」を起動して、メニューバーから「認証局に証明書を要求」を開きます。
- User Email Address(ユーザーのメールアドレス)- Apple Developer に登録しているメールアドレス
- Common Name(通称)- 通称はわかりやすい名前(例えば通知の証明書であれば ios_notification など)
- CA Email Address(CAのメールアドレス)- 空欄
- Request is(要求の処理)
- ディスクに保存を選択
- 鍵ペア情報を指定を選択
- Key Size(鍵のサイズ)- 2048bits(2048ビット)を選択
- Algorithm(アルゴリズム)- RSA を選択
2. Developer Centerで証明書を作成
Apple Developer Center にログインします。ログイン後 iOS Apps の「Certificates」を選択して証明書画面へ遷移します。この中から「Apple Push Notification service SSL (Sandbox & Production)」を選択します。デバッグビルドの端末にプッシュ通知を送りたいという場合は、「Apple Push Notification service SSL (Sandbox)」を選択します。
どのApp IDを使うか聞かれますので、これからプッシュ通知を送りたいアプリのApp IDを選択します。複数のアプリにプッシュ通知を送りたい場合は、そのつど証明書を作成する必要があります。
App IDを選択すると、ファイルアップロードのフォームが現れます。ここでお待ちかねの、先ほど作成した「CertificateSigningRequest.certSigningRequest」をアップロードします。
証明書が作られて、「Download」ボタンが出ますので、ダウンロードします。これで証明書が完成です!
3. p12ファイルを書き出す
最後に、完成した証明書を実際に使うために p12 ファイルの形式で書き出します。先ほどダウンロードしたファイルをダブルクリックするとキーチェーンアクセスが起動し追加されます。追加されたファイルを選択し、右クリックからExport hogehoge(書き出す)を選択します:
保存先の選択画面が出ますので、そのまま保存します。名前は初期の「証明書.p12」のまま保存しましたが、名前を変えても構いません。GrowthPushのダッシュボードに登録する証明書はパスワードを空にした状態にする必要があるので、パスワードは入力せずにOKを押します。
分からないところがあればお気軽に、support@growthpush.com までご連絡ください。